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「経営支援とサポート」「遺言書・相続の相談や手続きと書類作成」の小林行政書士事務所(東京都板橋区中板橋)です。

相続や経営のお問い合わせは、こちら。
経営を楽しむ旅。思いやりの遺言と相続。快適生活の宿。板橋区中板橋にある行政書士事務所の徒然コラムです。

【コラム01】今も昔も変わらない最も大切な経営資源とは

『人』(社長の個性力と従業員)     〜良い社風づくりの第一歩〜

経営の基礎

 中小零細企業において、普遍的であり、最も大切かつ重要度の高い経営資源は『人』です。

 ここでいう『人』とは、まずは社長です。社長の個性力です。そして、働く従業員です。中小零細企業では、社長と従業員の関係が密になるからです。(言い方を変えるなら、密にならざるを得ない。)経営者と従業員の距離が近いのです。

 中小零細企業の経営にも、グローバル化、簡素化、スピード化、情報化、リスク対応化が求められる昨今です。これらの対応には、アイデア力やサービス力の向上が欠かせません。お金だけあっても形式的な対応に止まってしまいます。実際に行動し、実行するのは人だからです。

 購入した機械を動かすのも人、お金を費やし形式的に整えたルールやマニュアルを実行するのも人、お金を生み出し消費するのも人なのです。やはり中小零細企業では、人間関係が密である以上、ひとりひとりのモチベーションにより企業経営(業績)は大きく左右されます。少人数の中での一人の影響力は高くなるからです。
給与制度のしくみ
 では、従業員のモチベーション(士気)に影響する要因にはどのようなものがあるのか。

 給料、人間関係、将来不安、不平等感、社長への不満など様々です。特に中小零細企業では、従業員への処遇が社長の裁量になってしまいがちです。

 これらの要因を解決するひとつの方法として、会社基盤(土台)の整備が挙げられます。まずは、明確な賃金テーブル、昇給や降給のルール化、評価基準の明確化による不公平感や不平等感の緩和です。
 大切なのは、これらを整えた上でしっかりと運用することです。運用を通じ、社長と従業員、上司と部下、従業員同士のコミュニケーションを充実させることが重要です。

 実際の運用では、客観的なものさし、いわゆる公平かつ平等なしくみの中で、自分たちの給料はどうすれば上がるのだろうという意識が醸成されていきます。評価基準や昇給ルールで示されているからです。

 よって、給与評価制度では、社長の求める従業員像(人物像)や将来の会社像を盛り込むことが必要です。「こういう姿勢が望ましい」「こんな会社にしたい」「こうしたら給料を上げるよ」経営と組織の目的という内容を反映させるのです。社長の理念やビジョンを反映させるのです。

と同時に、経営者側から見れば当たり前のことですが、「売上利益が上がらないと給料は上がりません」ということを従業員に明確にし、その上で「給料の原資は売上利益であり、売上利益をつくるのは皆である」ことを意識づけます。

 要は、社長の個性力(=理念やビジョン)を給与体系を含む人事制度で表現し、その制度の基準に当てはめて従業員のがんばりを評価するということです。

 毎日、遅くまで残業しているのはがんばっているという評価になるのでしょうか、ならないのでしょうか。それを決めるのは・・・。
 そして、それが組織の風土、会社の社風になっていくのです。


【コラム02】家族だからこそ素直に言えない。照れくさくて言えない。

相続とは、家族の『相(あい)』の表現です。

 家族。
素直に言えない。照れくさくて言えない。
       友人や他人には言えるのに。。。「ありがとう」「ごめんなさい」

近過ぎて伝わらない。言わなくても伝わっているはず。
       友人や他人には言っているのに。。。「嬉しいよ」「助かったよ」
相続のしくみ
 私もなかなか言えません。そのせいで、けんかもしばしば。言葉足らずで、ちょっとしたボタンの掛け違いもしばしばです。

 近時の高齢社会到来、メディアの情報もあり、「遺言」「相続」「終活」という言葉をよく耳にします。
 ひと昔前までは、生前に家族の死を想定することや言葉に出すことすら、とても難しい時代でした。ここ10年で変わったものです。テレビやインターネット、本などの情報の影響が大きいと思います。

 死は多くの方々にとって未知なるものです。様々なメディアでの発信もあって、現在では未知なる自分の死への不安を表に出しやすくなってきています。

 人は自分の体験を通じ、この先起きるであろうことに備えたい、不安なことを少しでも軽減したいという気持ちを抱きます。過去に相続でとても嫌な経験をしたことがある方は、特にその思いが強いと思います。

 家族間で、しかも金銭に絡む事柄でその関係がぎくしゃくするのは本当に悲しく、残念なことです。「私はちゃんとする」「私だけは家族に迷惑をかけない」という家族を心配する思いと「私の築いてきた大切なもの達(財産)をずっと大切に」という自分を大切にする気持ちが昨今の終活ブーム(相続対策)の背景にあります。

 では、生前にしっかりと準備しておけることはなんでしょう。
たったひとつのことしかありません。それは、自分の気持ちの整理です。これしかできません。「私はこうしたい」「私はこれを希望する」「私はこれだけは嫌だ」の整理です。自分の気持ちを整理し、その気持ちを具現化する。それが、『遺言』なのです。そして、遺言を法律のルールに沿ってお手紙にしたものが、遺言書です。

終活とは この遺言書には、遺言人の家族への気持ちや思いが盛り込まれています。

 法律的には、財産の分け方を法律で定められている形式に則して、簡潔に記すのが遺言書です。しかし、大切なことは財産の分け方に遺言人の気持ちや思いを反映させることなのです。

 財産の分け方を記すだけでは、先述の不安の解消や財産を大切する気持ちが伝わりません。また、自分の死後、家族がぎくしゃくしないという対策には不十分です。

 自分の死後、財産が大切に護られ、さらに家族がぎくしゃくしないようにするような対策が重要です。(最近流行りのエンディングノートは対策の一つです。)その対策も考慮した上で作成するのが遺言書です。

 そして、その遺言書に基づき、私の気持ち、家族への思(想)い、大切な財産の保護を実現することが相続なのです。

以下、まとめです。 

  • 『遺言』とは、家族への最後のお手紙です。
     「ありがとう」「ごめんなさい」を伝える最後のチャンスです。【手段】
  • 『遺産分割協議』とは、家族のお手紙を家族皆でしっかりと受け止めた証です。【手段】
  • 『遺言執行』とは、家族の相(あい)を現実的なかたちにする行動です。【行動】
  • 『相続』とは、お手紙を添えた家族への最後のプレゼントです。【目的】


 ※争続とは、残念ながら最後まで「ありがとう」「ごめんなさい」が相まみれない状態です。
 


【コラム03】社長にとっての永遠のテーマ!?

経営者と従業員のギャップ

●ある日の社長室にて。
 わたし「どんな従業員がほしいですか?」「従業員にどうなってほしいですか?」
 社長「自分で考えて行動できる社員がほしい。そうなってほしい。」
 わたし「なぜですか?」
相続のしくみ 社長「楽になるからだよ。」

零細企業の社長様のほとんどは、いつも走り回っているような状態かと思います。体が動いてなくても常に頭の中では会社のことが巡り巡っているのではないでしょうか。

●ある日の喫煙所にて。
 わたし「社長はどうです?」
 社員「・・・」
 わたし&社員「なんとなく笑」
 社員「指示がない。」「言ってることがコロコロ変わる。」「勝手やればすぐ怒る。」
 わたし「なるほど。」
 わたし&社員「うなずき笑」

こんなことを感じている会社組織に属する従業員の方、少なくはないのではないでしょうか。

↑はい。これ、社長と従業員のギャップです。
このギャップは、社長が背負っているものと従業員が背負っているものの違いから発生しています。


 さて、従業員が仕事を通じて、求めているものはなんでしょう。

 まずは、人間的な側面からの満足です。働きがい(やりがい)です。自分はちゃんとがんばっているという満足感です。自己成長感です。と、同時にお金が貰えることです。労働の対価はお金です。これが、経済的側面からの満足です。
 そして、まわりから認めてもらうこと。他者から頼られているとか必要とされているかの評価です。承認されたい欲求ですね。自己実現と承認欲求と経済的満足の「3つの満足」です。

社長と社員のギャップ
 では、社長(経営者)の満足はなんでしょう。

上記の従業員の3つの満足を実現することです。
3つの満足を実現できる会社を簡潔に表現すると「仲間と認め合い協力して戦える組織であり、常に新たな売上と利益の追求ができ、そこで働くことで自分の生活に不安がない会社」です。
 わかりやすいけど実現するのは簡単ではありません。ましてや永続的に実現することは、非常に難しいことです。

 3つの満足を満たす確かな方法はありません。
なぜなら、その方法は会社によって千差万別だからです。社長は、常に迷っているのです。何をすれば良いのか、何をしてはいけないのか、何が正しいのか。その中で決断し、実行し、失敗し、成功します。成功した結果が長続きするとはかぎりません。試行錯誤です。常に新しい何かを模索しています。

 社長もただの人間です。すごくなんてないのです。
特に、頑張ればなんとかなるという時代ではない昨今において、投資をしていく勇気はなかなか持てません。しかし、それでは前に進まないこともわかっています。焦ります。自分だけなら良いですが、会社という組織ですからね。大失敗はできないのです。従業員に給料が払えなくなりますから。借入金の連帯保証で自宅を失いますから。社長の大半は、それだけは避けたいはずです。

 結局、社長が焦っている時は従業員が支え、従業員が迷っている時は社長が背中を押してあげるしかないのです。夫婦関係みたいなものです。従業員との距離が近い中小零細企業においては尚更のことです。

 そのためにも大切なのは、どうなりたいかの共有とそのための戦略です。
どういう幸せのかたちが希望なのか。社長を始めとした従業員全員で認識し合うことからです。この共通認識がないと、従業員はどう動いてよいのかわかりません。自分の組織内での役割と使命がわからなければ、行動できないのが普通です。

 先に挙げた3つの満足と社長の満足の実現のスタートは、従業員が歩ける道を作ることからです。組織の存在意義(目的と目標)を明確にすることです。

 ギャップを埋める道作りの第一歩。それは、経営理念とビジョンの共有なのです。


【追記@】社長と従業員が背負っていものを列挙します。
 『社長』が背負っているもの
  ・会社全体の心配(頑張れば売上利益が少しでも上がるという時代ではない)
  ・借入金の連帯保証(会社の倒産と自分の生活が直結)
  ・従業員の満足(自分の会社で働いてくれていることへ報いたい)

 『従業員』が背負っているもの
  ・家族全体の心配
  ・住宅ローンの返済
  ・仕事へのやりがいや自己成長

 →包合関係と共存関係が成り立っています。


【追記A】社長と従業員の決定的な違いです。
 『社 長』会社をやめる自由がない
 『従業員』会社をやめる自由がある

【コラム04】理念とビジョン

理念は普遍的な『軸』であり、ビジョンは『目的と目標』である。

 前のコラムで社長と従業員のギャップを埋めるためのスタートは、理念とビジョンであると書きましたので、少し触れてみたいと思います。

 理念とは、格となるものです。常に追い求め、目指していくようなものです。
抽象的であり、理想に近いもので、なかなか辿り着けないけどこうなりたいといったものです。迷った時や判断を迫られた時に振り返る場所でもあります。原点とも言って良いかと思います。理想でもあり原点でもある普遍的な軸となるモノサシが理念です。

 ビジョンとは、目的と目標です。Aという目的を実現するためにBという目標をクリアするというイメージです。ビジョンに沿って必要なことを決めていくことになります。
 ターゲット顧客、設備投資は必要か、専用部署を設けるか、営業ツールの準備、営業体制など具体的な戦略を立てていきます。こちらは理念に比べると、現実的かつ具体的な指針となるものであり、経営環境の変化に準じて変わっていくこともあるモノサシがビジョンです。


 わかりにくいと思いますので、例を挙げてみます。
G社の経営理念は、「当社に関わるすべての人達を笑顔にする。」です。
G社のビジョンは、「3年後の売上を3億円にする。そのために新たな収益源となるサービスを開始する。」です。

 理念について、違和感を感じた方はいませんか。
「そんなキレイごとなんて意味ないよ。会社は利益を追求することが役割だよ。皆を笑顔にしようとしたら会社潰れちゃうよ。」と思った方いませんか。(実は、過去に何名かの社長様に言われたことがあります。怒られたことも。)

 だからこそ、だからこその理念なのです。
利益(お金)の追求だけに目を向けるとどうなるのかです。これは会社組織で働いたことがある方なら直感的にわかると思います。取引先やお客様から御社はどのような会社ですかと聞かれた時に「売上を大きくし、利益を追求していきたいという会社です。」と答えられるでしょうか。私がお客さんだとしたら、その会社から商品やサービスを購入しません。


 次にビジョンについてです。
こちらは、わかりやすいと思います。3年後売上3億という目的と目標に対し、それを実現するための手段として新たな収益源を生むサービスが必要である。つまり、目的と目標と手段を明確にしています。通常、このビジョンを目指して、従業員一丸となって日々頑張ることとなります。

 さて、新たなサービスの骨格が固まりつつあるそんなある日のこと、G社でトラブルが発生しました。完成間近の商品に取引先M社からクレーム。求めた仕様と違うと。仕様書を確認したところ仕様通りであり、仕様書内容の検収もクリアしています。この商品は既存商品の応用で対応できるもので、原材料や従業員の労力や費用もまだそれほど費やしていません。しかし、M社の求める商品にしようとすると一部機械部品のカスタマイズが必要になり費用も増します。新たなサービスも始められつつあるのに。どうしよう。悩みます。。。

@3年後売上3億のビジョンがあるから、ここはビジョンを優先して断ろう。
 →検収済みの仕様通りであることを説明し、M社の理解も得、取引を断りました。

A3年後売上3億の実現は遅れる。利益も減る。けど、待てよ。ビジョンの上に理念があるぞ。
 →機械カスタマイズ等のプラス費用分のみを上乗せし、M社の求める商品を完成させました。
 →3年後、M社からの受注は継続しています。また、機械カスタマイズを対応してくれた会社との関係ができました。新サービスの進捗は遅れていますが、3年後3億の売上が実現できました。従業員も増えました。関係先が増えたこともあって、笑顔の数も増えました。


 一概に上記Aのように良い結果になるとは限りません。
しかし、どちらかを選択しなければならないといった状況や本当に迷い判断に困った時こそ、原点に戻れです。理念があるとないとでは選択の幅が違ってきます。

 特に、前例(ノウハウ)がない問題に陥った時にこそ、理念に戻ってみることが大事です。ただ、気をつけていただきたいのは、なんでもかんでも理念では困ります。間違えないでください。会社はボランティアではいけません。潰れます。。。
経営理念とビジョン

 理念は最強ではなく、本当に困った時の縁の下の力持ちなのです。

 本当に困り、判断に迷ったときにだけ戻ってみて、そこでどうするかを考える場所。それが、経営理念です。


最後にまとめます。

『経営理念は社長の想いがこめられた道の頂点。ビジョンはそこに辿り着くための道。
 道をどう歩くのかが日々の活動。そして、道を歩く主役は従業員。』

『会社の理想の姿が経営理念。つまづいた時こそ経営理念を呼び戻そう。』

 社長と従業員のギャップ解消の第一歩は、「経営理念とビジョンを共有する」ことです。



【コラム05】お薦め絵本『The Missing Piece 〜ぼくを探しに〜』

自分にとって必要で大切なものはなんだろう。
きっと近くに転がっているのかも。

 大好きな(絵)本です。中学生の時に書店で表紙のシンプルさに惹かれて立ち読みし、そのまま購入しました。それから約30年経った今でも読んでいます。ちなみに、中学生当時に購入してから4冊目の現在です。仕事場にもほしいのでもう一冊購入します。おすすめの本

 時期や状況、その時の心境によって、読む毎に異なるストーリーに変化する不思議な本です。

 ある時は5分で読み終わり、ある時は1ページに30分も留まっているというような。家族、仕事、恋愛、すべてに共通する言葉にできない安心できるなにかに、ほっとさせてくれる本です。これでいいんだ、このままでいいんだと。

 慌ただしい毎日に、小さい頃に感じていた何かを忘れてしまいがちな毎日に、何かを探している毎日に、ほっこりとした暖かさと新たな気づきを与えてくれます。

    『シンプルだけど奥が深い。深すぎる。 ビックオーと・・・達♪』

 読まれる方の純粋なストーリーを壊したくないので、内容については書きません。
 読まれる方の立場や状況によって捉え方も自由です。
 ビックオーとの旅をお楽しみいただけたらと思います(^^)



【コラム06】あなたはどっち派?

『和気あいあい組織 VS 自立した組織』

 和気あいあい組織と自立した組織。

 どちらも良い会社です。また、どちらの会社も社内人間関係の中でお互いを意識し合い仕事をするということでは、変わりありません。職場の仲間と良い関係でいたいのは当然ですし、悪い関係では仕事がやりにくいのは当たり前だからです。また、人間ですから普通、仲間外れになってしまうのもなんだか嫌だと思うのも当然です。

 では、和気あいあい型の組織と自立型の組織の違いはどこにあるのでしょう。

 違いは、仲間を意識し合う中での、その方向性にあります。
 ここでいう方向性とは、どこを見て仕事に取り組んでいるかという視点です。和気あいあい型は、一緒に働いている仲間への視線割合が高い組織です。自立型は、お客様(顧客)への視線割合が高い組織です。以下、図式化して、それぞれの組織の特徴と違いを比較し、検討してみます。
理想の組織  

【和気あいあい型=内部指向組織】【自立型組織=外部指向組織】という感じでしょうか。

 やはり、会社は売上と利益により資金を確保しなければならない組織ですので、お客様視点があってのものです。自立型の組織が望ましいです。
 なぜなら、お客様や取引先に購入していただいた結果が会社のお金になっているからです。このお金が社長を含めた従業員みんなの給料の原資となっているのです。いつの時代にも「お客さま優先の姿勢」は欠かせません。

 家族や友人との関係では、和気あいあい型がいいですね。
もしかしたら、家族や友人こそが本当の意味での仲間であって、給料といったいわゆるお金が絡んでいる利害関係が成り立っている会社組織においては、仲間という言葉は相応しくないのかも知れません。それはそれで寂しい気もしますが。。。会社の仲間は「戦友」という言葉を使った方が相応しいのかも知れません。う〜ん、なんかそれも微妙な気もします。。。戦ってるわけではないですもんね。

 私としては、『和3自7』。和気あいあい型と自立型の割合が「3:7」バランスの会社は、優しくて強い組織であり、柔軟性に富む会社であると思っています。

 そして最後に、一番危険な会社。
 和気あいあいでもなく、自立もない会社。自己中心型会社です。何を言っても変わらない、何を言っても無駄という空気が充満している会社です。一見、静かで大人な感じの雰囲気が漂っている会社です。別名、「嵐の前の静けさ会社」です。



【コラム07】事前準備の重要性

意外と地味なことほど伝わります。

 うちのミカちゃん、餃子を作ります。とても美味しいです。この餃子、完成するまでに2時間かかります。最近の冷凍食品、美味しいです。1分後、チーンで完成です。相続のしくみ

 皮から中身まで、いちから作るので時間がかかるそうです。私は料理ができないので詳しくはわかりませんが、寝そべってTVを見ている横で料理している姿を見るので、その労力は理解しています。

 でも不思議なことに、ミカちゃん手作り餃子もレンジでチーン餃子も、食べ終わる時間は変わりません。どちらも10分で食べ終わりです。お腹空いてるし、どちらも美味しいですからね。(たまに、ミカちゃん餃子には、小さなビニールのかけらが入っていたりということがあったりなんかりしちゃってます。)

 と、横から「もう食べ終わっちゃったの。」という声。「うん。」と横を見る私。ミカちゃん表情が少し悲しげです。2時間かけて10分で終わりですから、その表情に込められたメッセージは伝わります。これ、「まさに、味がある!」というやつです。

 やはり、準備を面倒くさがらず、いいものにしたいという気持ちで取り組んだことには、何かしらその人の思いや準備のプロセスが表れるものです。そして、そいうものって伝わります。


 もう何年も前の話です。当時勤めていた会社の社長から、セミナーで話す機会をいただきました。人前で喋ることが苦手な私としては断りたかったのですが、それは無理なことです。経営関連のセミナーで、持ち時間20分、お客様は中小零細企業の社長様や個人事業主の方々です。

 とくかく焦りました。焦りすぎて、緊張しすぎて、たまに吐き気がきたくらいでした。私が喋ることでセミナーを台無しにするわけにもいかないし、それは仕方ないとしても社長を始めとして長年築いてきた会社の信頼を壊すのはやばいと。セミナー前日までに、当日使用するレジュメが真っ黒になりました。もう、話す内容を一字一句どっさりです。つなぎ文句やここで3秒おくとか、もうびっしりです。当日の私の喋りの結果は、自己採点で40点程度。そんなもんです。事前準備の重要性

 セミナー終了後、主催側の方々を含めてのミーテイングの席です。社長が、「小林君、今日のレジュメ貸しなさい。」顔がニヤニヤです。そして、「小林君さ、講義中さ、それでは12ページをご覧ください。12ページよろしいですか、って言いながら参加者に広げて示してたけどさ。君のレジュメの12ページを広げて参加者に示してもダメだよ。わかってる僕ですら、あれ?12ページ?あれれ?みたいになっちゃったよ。」と。確かに、私のレジュメは違うものなのです。メモ書きで余白がなくなり、真っ黒になっていますから。
 ミーティングの場は、和やかなものです。はっきりと憶えてないのですが、主催者の方からも「逆に参加している方の空気感もほぐれたようだった。経営者が多いからね。むしろ良かったよ。」というような言葉をいただいたように記憶しています。

 社長は、うまくできないことはわかっていたのです。参加されている方々には、今日がセミナー講師デビュー感がバレバレだったと思います。ではなく、バレバレでした。

 私は、本来は隠すべき準備のプロセス(メモ書きで真っ黒なレジュメ)をセミナーの参加者に無意識に見せてしまったわけです。私の場合はちょっとおバカですが、影の努力や練習の成果は、本人が意図しないところで意外と出ているものであり、これが意外に他者には見えたりするものなのです。


 ビジネスに置き換えると事前準備や下調べ、相続に置き換えると自分の気持ちの整理や財産の洗い出しです。
 準備をすればするほど、その過程でお客様や取引先、ご家族や友人のことを考える時間が増えていきます。よって、準備には、自然とお客様や取引先への配慮やご家族や友人への対応が入り込んでいるものなのです。そういうものって、意外と伝ります。事前の準備は大切

 ここでいう準備とは、
  「限られた時間の中で、できる限りする準備」のことです。

  ※準備しすぎて、期限や納期を守れなかったら準備ではありま
   せん。

 以上、見ている人は見ているのです。というお話でした。
 (すみません。なんか違うような気も。。。)


最後に、まとめです。
 冷凍食品の餃子も商品になるまでは、試行錯誤であり、多大な開発プロセスを踏んでいます。
 その結果、レンジでチーンで1分後なのに、『美味しい』のです。
 そして、ミカちゃん餃子は、『とても美味しい』のです。



【コラム08】只今、ヒントを探しています。

情報のアンテナを立てておこう!

 より良い(充実した)生活をしたい。と思わない方はいないと思います。より良い生活の形態は、人により様々だと思います。

 趣味を楽しみたい、旅行に行きたい、美味しいラーメンが食べたいなど様々です。慌ただしく日々を過ごしている方にとっては、ゆっくりしたい、時間に余裕がほしいという方も多いと思います。

 また、長年に渡り経済成長率が停滞している中では、会社の将来性や年金不安などもあり、気持ちの余裕がほしいと感じてる方も多いことでしょう。私もその一人です。

 日本は、公的な生活面でのセーフティーネットが他国と比較して優れていると言われている国です相続のしくみ。特に社会福祉分野です。
 しかし、最近の待機児童問題や年金問題をニュースで見ると、本当にそうなのかなと考えてしまうことが多い今日この頃ではありますが。。。それでもやはり、日本で生活している以上、公的制度を頼らざるを得ません。

 年金や医療を中心とした社会福祉制度を利用するには、利用する側がその制度があるということを知っていなければなりません。そして、知った上で利用要件を有しているのかを把握しなければなりません。

 利用要件を有していても、何もしなければ制度を利用することができません。自ら申し出なければ利用できないのです。利用したい者が申請手続きをしてはじめて利用できるというしくみになっています。公的制度の利用は、利用者から申し出ることが必要=「申請主義」なのです。相続のしくみ

 この申請主義、悩ましいです。
 福祉分野の専門家でもすべてを理解し把握するのは難しいです。種類が多い上に、その手続に際しての書類も様々で複雑だったりします。
 制度の運用を実施する国や地方公共団体側としては、制度を公正に運用するために、その入り口である申請部分で不正やミスを防ごうという姿勢がうかがえます。そのため、書類上の形式的な細かい部分へのチェックも厳しくなっています。

 とは言っても、やはりそこは承知の上で対応し、利用しないと損です。
 少なくとも日本で生活し、働き、税金を納めているならば、利用してよい権利なのです。最近の行政窓口の対応は良くなっており、親切に教えてくれます。窓口に行ってみて、それでも難しそうだなと感じら、家族や専門家に相談しても良いのです。

 しかし、この制度が利用できそう、この公的サービス受けれないかしらという気づきがなければ始まらないのです。

 やはり、そのためにも、日頃から情報のアンテナを立てておくことが必要です。ご自分の興味がある分野だけでも良いです。

 例えば、会社に通う際に毎日同じ道で通うのではなく、週一回違う道で通ってみるだけでも良いです。今日はひと駅前で下車して歩いてみようでも良いのです。相続のしくみ
 自分の中にアンテナさえ張っておけば、今まで気づかなかった必要な情報が勝手にアンテナに触れてくるかも知れません。利になる情報やヒントが得られなくても、新たな景色を感じることができるかも知れません。
 新たな景色を感じたならば、それは既にアンテナが立っていることなのです。ちょっとした心掛けが、より良い生活への一助に繋がるのです。


【追伸】
 私も常にアンテナをと日々意識しているのですが、なかなか常にはできていません。疲れている時など下を向いて歩いてしまっています。あ、いけないと思って顔を上げたりします。アンテナを心掛けているので、下を向いて歩いていることに気づくのだと思います。顔を上げると、正面から人が歩いて来るのが目に入ります。「お!あの服いいな!」。後日、出かけた時に思い出し、似たような服を探していたりです。ファッションセンスのパクリですね(笑)
 ・・・そんな自分に、
  もっともっと重要な情報が引っ掛かりますようにと願う今日この頃。
  アンテナの質を高めなければと思う今日この頃。です。




【コラム09】こどもの発想と考え方。

スタッフ『週一の男:ゆーやくん』より。

 ゆーやくん。9歳。勤続年数:5年(2016年4月現在)。担当職務:箱づくりのお手伝いと暇つぶし。本人曰く、副社長とのことです。ちなみにペットではないです。人間です。
子供の発想と考え方
 段ボールを断裁する機械に油をさしてくれたり、完成した製品をきれいに並べてくれたりします。気が向いた時には、お掃除も手伝ってくれたりするゆーやくんです。4歳の頃から知っています。お母さんにべったりの甘えん坊のゆーやでしたが、その成長を感じたことがあったので、書きます。

 新たな箱の依頼があり、その見積もり価格とサンプルを作っていました。たまたま、ゆーやが居たので、期待せずに質問してみました。

「100円使って作った箱を、ゆーやだったらいくらで売る?」
いつもの調子で、知らなーい。そんなの自分で考えればぐらいの返事が返ってくるだろう期待していたところ。。。なんと!!!
「150円かな。」という返事が返ってきました。ちょっとビックリです。そこそこの価格設定です。(注.材料、機械設定、外注加工、配達等の経費を考慮すると、なかなか妥当なところです。)

わたし「ん?なんで150円なの?」
ゆーや「200円だとちょっと高いから。」
わたし「そーだよね。箱1個で200円は、なんとなく高いもんね。」
わたし「でもね。今回100個の注文なんだ。100個作るの大変だわー。1個いくらにする?」

人の顔をじーっと見て、ゆーやくん考えてました。子供の発想と考え方
ゆーや「130円?」
ゆーやくん、値段を下げてきました。(ちょっと意地悪ですが、聞いてみました。)
わたし「えー。100個作るの大変なのに下げるの?」
ゆーや「100個だと13,000円でしょ。3,000円も貰えるじゃん。」
わたし「150円なら、5,000円貰えるじゃん。」
ゆーや「5,000円も。。。」
おそらく、9歳の子供にとって、5,000円は大金だったのだと思います。それで、値段を下げただけだと思います。でも、設定金額としてはおかしくないし、妥当なところです。

 製造業であり、材料から箱を作り、卸している工場です。
量が増えれば単価が下がるのは当然です。機械の段取り替えは、1個作るにも、100個作るにも、その労力は変わりません。配達も1個だろうが、100個だろうが1回です。材料や加工賃は増えますが、1個当たりの単価は安くなります。

 ゆーやくんは、そこまではわからなかったでしょうが、直感的に1個と100個が同じ値段だとおかしいなと思い、全体の値段を考え、5,000円の大きさにビビって(9歳ですからね)、利益を3,000円に下げたのです。

 小売店、例えば100円ショップで1個買おうが、100個買おうが、1個当たりの値段は変わりません。私が日頃、(汗水垂らして、苦労しながら?)箱を作っている姿を見ています。だとしたら、値段を上げてもおかしくはないのです。しかしながら、ゆーやくんは、ロット(1回当たりの注文数)増に伴い、値段を下げたのです。

 さて、ゆーやくんがどこまで考慮して、出した金額なのかはわかりません。
しかし、これでは高いような気がする、このくらいだったら買うかなという、提供側と購入側の両面から考えたということはわかります。自分の都合だけ考えたら、1個でも100個でも同じ値段でよいし、いっぱい作るの大変だからという理由で高くしてても不思議ではないのです。

 このくらいだったら、うしろめたくもないし、いいかなという感覚。いわゆる、人間的な気持ち(良心)の範疇内での、ゆーやくんの答えだったのだと思います。すばらしいです!相続のしくみ

 価格設定はとても難しいです。いつも迷います。
一度決めてスタートしたら、値上げすることはとても難しいのです。消費税が上がるので材料代が上がります。値上げします。と言っても、なかなか素直に、「うん。」とはならないのが現状です。


 う〜ん。眠くなってきました〜。(←こどもかっ!)
というわけで、言いたいことは、価格設定。。。っていつも迷う。

 最後は、子供の発想、直感的な判断になってしまうところもあるよな〜。ということでした。それでも、なぜかお客様は納得してくれるのです。需要と供給のバランスって、本当に見極めるの難しいけど、楽しいです。

 ゆーやへ
  あの箱ね。実際は、注文数1,000個なんだ。
  おにいちゃんは、ねる。おやすみ〜。まったね!



【コラム10】強みを濃くすることで、弱みは薄まる。【前篇】

SWOT分析とは。

子供の発想と考え方 SWOT分析。私が仕事として企業様のお手伝いをさせていただく際に、よく使用するツールです。

 現状の把握と将来取り得る方法を模索し、分析するために使用しています。特に、企業戦略として、既存事業のプラスアルファ、本業の延長線上のある新たな事業の発見や今後の戦略計画づくりの初期の段階で活用しています。
 SWOT分析の概要を示すと、右記(図1)のようになります。


 すこしわかりにくいと思いますので、私なりの捉え方と言葉で、SWOT分析のスキーム(図1)を書き換えてみます。<(図2)を参照。>子供の発想と考え方

 SWOT分析をざっくり表すと、現状での自社(自分)の強みと弱みを分類し、その強みと弱みをそれぞれ自分の力が及ぶ範囲と及ばない範囲に分けて分析しています。

 それでは、ある会社を例に、図2を参考にしながら、SWOT分析をやってみましょう。


【架空のM会社】
 M会社は、東京都板橋区で約40年に渡り、箱の製造と卸を中心に販売を行っております。株式会社ではなく個人事業(自営業者)です。高度成長期には数名のパート従業員がいましたが、約15年前から代表1名で事業を行っています。代表者は、70歳で高齢です。営業活動は行っておらず、新規顧客の開拓はできていません。材料仕入は、事業開始から付き合いのある業者と取引をしています。取引先は少なく、特定の取引先からの売上割合が大きくなっています。製造に使用している機械は、昭和30〜40年代のものでとても古いですが、問題なく使用できています。

 M会社の商品の特徴は、「シンプルで地味」です。ダンボールや紙の素材をそのまま用いた無地の箱が中心です。用途としては、商品を保護する工場間輸送用の頑丈な箱です。尚、印刷を入れた箱の製造も可能です。M会社の箱は、商品のサイズに合わせて対応しており、サイズ・形はすべてオリジナルです。また、ダンボールや紙の素材や色も自由に組み合わせることもできます。

 日本国内の箱、包装業界を取巻く状況は、情報化の進歩や国内の経済状況の不安定もあり、その取扱量は減少傾向にあります。また、製紙メーカーにおいて、合併等の業界再編の動きもあります。そのような中、M会社のような小さな事業所は経営者の高齢化もあって、ここ数年で廃業する同業者も増えてきています。

 さて、このM会社。70歳の代表は、今後も会社を継続していこうと考えています。しかし、売上の維持と発展のためには、ここ数年の会社を取巻く状況を考慮すると、このままではいけないと思っています。では、M会社の今後の事業の継続と安定を考えた時に、どうしたらよいでしょうか。どのような選択が考えられるでしょうか。

 まずは、M会社の現状把握です。
 図2の表に基づいてSWOT分析で、M会社の現状の整理を進めていきます。

●SWOT分析のポイント●
  ・箇条書きで簡潔に列挙すること
  ・特に、強み(S)はたくさん挙げること
  ・各項目(S)(W)(O)(T)につき、それぞれ最低でも3つは挙げること

【コラム11】
 強みを濃くすることで、弱みは薄まる。〜SWOT分析をやってみよう〜【後編】につづく↓↓↓



【コラム11】強みを濃くすることで、弱みは薄まる。【後篇】

SWOT分析をやってみよう。

 M会社の強みと弱みの列挙です。こんな感じでしょうか。
子供の発想と考え方



















 ▼ここから、M会社の新たな取り組みを発掘していきます。
列挙した項目について、ザッっと説明します。
まず、(S)と(W)を見てみます。(W)弱みの「営業活動をしていない」は、強みともとれます。営業活動をしておらず現状に至っているならば、営業活動によって新規顧客の獲得可能性はあるとも考えられます。「機械が古い」は(S)強みでもあり(W)弱みでもあると捉えています。
次に、(O)です。「同業者の廃業の増加」は、廃業する同業者のお客様で困っている方がいる可能性があります。これは、M会社にとってはチャンスですね。その他の2つは、箱を使用や扱い量が増える可能性があります。(T)脅威については、まさに脅威な状況そのままです。

 ▼では、M会社の今後の方向性について検討していきます。
強み(S)と機会(O)に注目です。強みと機会(チャンス)に今後の方向性を見出すことがポイントです。チャンス機会の中でM会社の強みを活かすことが、リスクが少なく成功の可能性が高いからです。この段階では、弱み(W)と脅威(T)は完全に無視します。

 ▼実際では、ここで、各項目ごとに深く掘り下げて検討していきます。
が、膨大な記述量になるので、割愛します。m(_ _)m

 ▼それでは、深く掘り下げて検討した結果のM会社の今後の取り組みとして考えられることを、以下に挙げます。
  @営業を行い、M会社の存在を知ってもらうこと(同業者も含めて)
  A柔軟性をさらに高めること(小ロットかつ短納期対応のさらなる強化)
  Bターゲット顧客を広げること(個人事業者や個人商店)
  C化粧箱や贈答品用の箱の取扱量を増やすこと(これらの箱の売上割合を高める)
  D食品用容器を新商品として開始すること(箱の延長線上にある食品関連容器への参入)

 ▼M会社の新たな取り組みの方向性を絞っていきます。
ポイントは、「現在の事業(本業)とかけ離れていないこと」です。そして、「絶対的に不利なことに手を出していないこと」です。

 絶対的に不利なことは、明確です。M会社の規模や取扱商品の特徴から、価格競争は避けるべきです。(T)に挙げた「大規模会社による安価商品の参入」に対抗しても勝てません。安価な商品は、大きな資金(大量仕入・大量在庫・大型倉庫・設備投資等)から成り立っています。価格競争路線へ舵を取ることは、現在のM会社には危険です。


 ▼というわけで、M会社の今後の方向性です。
【方向性】「個人事業ならではの柔軟性をさらに高めた新たなサービスに取り組む」です。
上記のABCあたりでしょうか。Dは迷いましたが、検討の結果、除外です。M会社は、プラスチック素材は経験がありません。食品用容器まで扱うとなると、プラスチック素材の検討や衛生面への対応も有り、設備投資や新たな知識が必要となりそうです。ただし、M会社の成長次第では、将来扱うことになる可能性は大です。


 ▼数々の調査や検討の結果、M会社の新たな取り組み(サービス)が決まりました。
 【M会社の新たな取り組み(新サービス)】
   個人や個人商店に、オリジナルプリント入りの箱(化粧箱や贈答用箱)を、
   小ロット・短納期でお届けします!


 M会社の新サービスが決まりました。
新サービス実現に向けて、重要なのはここからです。新サービスを実現するための具体的な戦略と戦術を検討していくことになります。いわゆる、事業計画の策定です。これについては、またの機会のコラムで触れる予定かと思われ。。。ません。無理です。腱鞘炎になります。書ききれません。
ごめんなさい。m(_ _)m

 新サービス開始には、新たな機械導入等の設備投資もなく、投入する資金も少なくて済みそうです。めでたし、めでたし。



【コラム12】裸の王様に。

『な・ら・な・い・よ・う・に』。

子供の発想と考え方 むかしむかし、とある国の城に・・・。

 ここ最近のニュースを見ていて、ほんとにかっこ悪いなと思ったので書きます。「自分だったらどう対応するかな」なんて考えていたら、アンデルセン童話”裸の王様”を思い出した次第です。
 「自分の世界」「信念を貫く」「プライドを守る」。これらの姿勢(言葉)がもたらす印象。真の実力者が行動を伴って表面化した時にはとても素敵です。

 しかし、そうではないと・・・、紙一重です。自分の世界=聞く耳をもたない、信念を貫く=聞く耳をもたない、プライドを守る=聞く耳をもたない。自分だけを守っているだけになってしまいます。

 次に、「真摯に」「謙虚に」という言葉(姿勢)。とても素敵だと思います。こちらもやはり功績を上げ、さらに前に進んでいこうと頑張っている人が発するとかっこ良いです。

 しかし、そうではないと・・・、紙一重です。これらの言葉、他人に対してよく使われていますが、私個人的な見解ですが、自分自身に対して存在する言葉だと思っています。なので、「もっと謙虚になりなさい。もっと真摯に対応しなさい。」は、なんとなく納得できないのです。

 自分自身に真摯であり、自分自身に謙虚であること=自分(の気持ち)に対して素直で嘘がないという前提があってこそ、他人に対して成り立つ言葉だと思うからです。
 自分に対して真摯であり謙虚であるからこそ、その意見やその個性に説得力が生まれるのだと思子供の発想と考え方います。
 よって、「自分の世界、信念を貫く、プライドを守る」というのは「自分に対して真摯に謙虚に対応し続けた結果」なのだと思います。

 自分を大きく見せようとすることは、紙一重の悪い側面。
すなわち、「聞く耳をもたない。」「他人に真摯さや謙虚さを求める。」ことに繋がっているのだろうと感じています。

 最近のニュースを見ていて、こんな答えのないようなことをグルグルと考えていたのであります。このコラムの結論を自信を持ってしっかりと言えるように、歳を重ねていかなければと思う今日この頃です。めざせ!いい男!(笑)


 うまくまとまらないので、強引にまとめます。
  今回のコラム。そうならないようにという自分に対する予防のために書きました。

  ※このコラムは、あくまでも私個人の捉え方であり、個人的な見解であります。




【コラム13】黴。梅。露。

『梅雨』

 先日、梅雨入りしてから、うっとおしい天候が続いています。子供の発想と考え方

 梅雨について少し調べてみました。
 梅雨の語源は、中国から「バイウ」として伝わり、江戸時代に「ツユ」と呼ばれるようになったそうです。

 中国では、カビの生えやすい時期の雨という意味で元々『黴』の字を使っていましたが、語感が悪いので、同じ「バイ」と読み季節にも合う『梅』という字を使うようになった説と、「梅の実が熟す時期に降る雨」という意味で元々「バイウ」と呼ばれていたとも言われています。

 日本では「つゆ」と呼ばれるようになったのは、水滴を表す『露』からと考えられていますが、梅の実が熟して「潰れる(つぶれる)」時期であることから「潰える(ついえる)」が転じて「ツユ」になったという説もあります。

 2000年以降の統計では、梅雨の時期は平均44日間とのことです。カラ梅雨による水不足や農作物に被害が出ることがなく、長雨や豪雨で災害が起こることのないような機嫌の良い梅雨で終わってくれるよう、願っています。




【コラム14】高齢社会のリスク。認知症のリスク。

『家族を詐欺や無駄な契約から遠ざけよう!』

 セールスや営業の手法が高度化しています。子供の発想と考え方

「なんとなく買ってしまった。」「断れずに買ってしまった。」
 皆様も経験があるかと思います。日々の買い物、例えばスーパーの試食コーナーでウインナー食べたら、販売員が親切丁寧でつい買ってしまったなんてことです。このようなケースの場合、大多数の方は帰宅後に「ウインナーいらなかった」と思いはしても、明日返品して代金を返してもらおうとは思わないですよね。余談ですが、私はウインナー大好きでけっこうやってしまい、うちのミカちゃんに怒られ笑いされます。。。とほほ。

 では、「ピンポーン」の訪問販売で、もしくは勧誘販売でウインナーを買ってしまったら。同じウインナーなのに帰宅後のモヤモヤ感は、スーパーで購入した場合に比べ大きいのではないでしょうか。連絡して代金を返してもらおうと行動をする方も、スーパー購入の場合より多いのではないでしょうか。

(※わかりやすくする為「ウインナーを例」にしています。実際は、ウインナーの訪問や勧誘販売はなかなかお目にかかれません。ウインナーに罪はありません。)


 さて、どちらのケースもウインナーが必要ではなかったが、販売員が親切丁寧で良いと思って購入したという点では同じです。その大きな違いは、自分主導での購入なのか、相手主導のもとでの購入なのかにあります。スーパーでの購入は自ら売場へ行き、自ら行動した結果の購入であります。訪問販売や勧誘販売はそうではありません。販売と購入の環境が、自らの意志ではなくセールスマンにより形成されているのです。相手に心の準備を与えないシチュエーションでの販売行為なのです。

 上記では、あえてウインナーを例にしましたが、値段がピンキリで高低幅が大きい商品になるほど購入するときに迷うのが普通です。値段の高い商品の購入では、今の自分にはこのくらいの機能があれば十分である、予算としてこのぐらいが妥当だなという経済状況や将来を見据えたバランスの中で判断し購入を決定するのが通常です。そこには、今の自分にはこれだろうという「判断力」と将来を踏まえて考えてもこれだろうという「想像力」が存在します。高額である家や車を購入する際は、当然に働いているだろう損得の勘定です。

子供の発想と考え方 老齢により判断力や想像力は衰えます。また、認知症は判断する能力が欠如する症状であり、取引行為において、その行為が自分にとって良いのか悪いのか、損なのか得なのかの判断が不十分な状態です。そのような状態で、こちらの準備の間もなく相手方主導で販売環境がつくられ、言葉巧みに親切に振舞われたらと想像してみて下さい。ましてや、寂しさにつけ込まれるような優しさを振舞われでもしたら・・・。逆に、トラブルを装い、早急な対応を要求されたら・・・。

 本意でない取引や悪質な取引から身を護る主な方法として、以下法律で定められている制度を記載しておきます。

 クーリングオフ制度】
  不意打ち的で冷静に判断ができないまま商取引を行ってしまった場合に、一方的に契約を
  解除することができる制度

 成年後見制度】
  判断能力(判断力や想像力)の低下や欠如により自らの利益を護る能力が不十分な方々を
  保護する制度。後見人等を立て、判断能力が不十分な方々を保護し、支援する制度。

  ※クーリングオフ制度は事後解決手段です。成年後見制度は事前防止と事後解決の両方を
   兼ねています。


 付加価値性が高い商品やサービスは注意が必要です。羽毛布団や家具、健康美容品やマッサージ機器などの高額品、リフォームなどの修理修繕、エステなど人的サービス商品、その他多々。特に、目に見えない商品の購入には要注意です。目に見えない商品(サービス)の購入には想像力がとても重要であり、将来を見据えた総合的な判断能力が求められます。不動産や金融商品の購入や売却には気をつけなければなりません。

 そして、忘れてはならないのが「振り込め詐欺」です。もうこれは完全に販売環境を相手方に作られています。家族や知人、社会的に信用されている会社や警察などの公的組織を装うことで、人の思い込みを逆手にとり、その想像力と判断力の低下を図っています。これを、ただでさえ想像力と判断力が鈍っている高齢者にやられたら・・・。。。家族としてはとても心配になります。
子供の発想と考え方

 家族の支えの中で、長年働いて頑張ってきた大切な財産は、将来に向けての備えであり糧でもあります。そんな大切な財産を無駄に失いたくはないはずです。そのためにも、家族や知人、地域住民で見守ることが大切です。日常の会話や雑談を通じて変わった様子がないかを掴むことが重要であり、「最近変わったことなかった?」等の質問や何気ない声かけが何よりの予防になります。

 しかし、家族といえども、それぞれが自分のことで精一杯であり、尚且つ核家族化が進んでいる現在においては常に近くで目が届くという状況にもないのが現状です。「甘い言葉やおいしい話には」ではないですが、怪しいと疑ってみることも、とても大事なことなのです。


 ひとり言。。。
  疑うこともない。争うこともない。穏やかな社会。であってほしいものです。ね。




【コラム15】氷室京介。高倉健。キング牧師。(敬称略)

言葉は『いらない!』

 圧倒的魅力。圧倒的存在。圧倒的刹那。子供の発想と考え方

  孤高。渋味。繊細。色気。優しさ。強さ。 そして、弱さ。

言葉にするほど・・・。 

  その、自世界感。信念感。プライド感。に惹きつけられる。
 





【コラム16】国会議事堂。

『それでは静粛に』 〜ある日の夕食時の風景〜

 うちのミカちゃん、国会議事堂の見学に行ってきたそうです。子供の発想と考え方参議院の方ですって。以下、「見学コースを案内してくれた衛士さんの受け売りだけどね。」ということで始まった、ミカちゃんの真面目なお話です。

 参議員数は、242名です。242名に対し、事務局や法制局で働く人は約1,300名にのぼるそうです。(ふむふむ。。。)

 明治14年に国会開設の勅諭が発せられ、第1次〜3次仮議事堂の建設を経て、大正9年に今の国会議事堂の建設が始まり、17年の歳月をかけ昭和11年に完成しました。
(そうだね。結婚して17年だね。ん?18年だったっけか。。。)

 延べ25万人の工事従事者、所要経費2,600万円、現在の価値では650億円を要したそうです。(おいらの価値ってどんくらいだべ。。。)

 室内装飾、設備材料については、できるかぎり国産品を使用していて、廊下は大理石、天皇陛下が休憩される部屋は、安土桃山時代の書院造りとなっています。
(うん。おいらも純国産だよ。。。)

 華麗でありながら壮厳な雰囲気に圧倒されましたが、何より当時の人達が近代国家を目指し、政治を行っていこうという熱意や意欲が伝わってきて、胸が熱くなりました。とても有意義な社会科見学でした。(豚汁、おかわり。熱めで。。。)子供の発想と考え方

 「ねえ。ちょっと。話聞いてるの?」
 「聞いてるよ。国会議事堂に行ってきただよね。」
 「ばか!ちゃんと聞いて〜。明日の朝礼で話すんだから。」
 「かばがどうしたって?」
  ・・・
 「はい、豚汁。」

 ある日の夕食時のほのぼの風景でした。





【コラム17】継続は『?』なり。"?" が "!" に変わるまで。

失敗や挫折と仲よしになる。変化の瞬間を感じる経験が継続の鍵!!

 継続することが大事とわかっているのだけど、なかなか続かない自分っていますよね。
 「よし!明日からダイエット!」・・・チョコレート、アップルパイの誘惑。あえなく撃沈。
 「よし!今月から本を5冊読むぞ!」・・・本読んでると眠くなるの誘惑。あえなく撃沈。
 「よし!来年の○○試験に絶対合格!」・・・友達のあまーい誘惑。あえなく撃沈。

   つづく。・・・このテーマは、長く深く、そして難解な結論になりそうです。

             頭の中でシンプルに整理できたその時、書き進めるとします。
   




【コラム18】たくー。やったね!おめでとう(^_^)v

受験。そう、それは、懐かしきロマン!(←なんか違うか、でもいっか)

 【コラム09】で登場したゆーやのお兄ちゃん「たくー」が高校受験に合格したことを報告しに来てくれました。8年前のたくーと成長した今のたくーに、ちょっとビックリしたよ。身長。既に僕を越えてました。

 都立、私立両方とも合格したとのことで、『おめでとう×2』です。
子供の発想と考え方
 高校で、さらに、たくーの特性を伸ばしてほしい。

 将来に向かって前に進んでいく若さ、いつまでも、たくーらしく大切にしてほしい。

 そして、

 身長だけではなく、さっさと、小林ちゃんを越えていってほしい。

 ん!?なに?もう越えてるって。

 え!そなの。。。

 報告に来てくれたこと。とても嬉しかったです。ありがとう!

                さて、次はゆーやだ。大丈夫かな。(-。-)y-゜゜゜(;一_一)
   




【コラム19】動機の純粋さが未来の道を創る。好きに勝るものなし!

やっぱり『権力より○○だね』。

 もう、そのまんまです。
子供の発想と考え方
 動機の純粋さが、未来の道を造る。

  好きに、勝るものなし。

  やっぱり、『権力より○○だね』。

   権力っておそらく無関心さの集合なのではないのかなと?
   都合がよい部分だけで結びついて、都合が良い力を生成している。
   都合が悪いことは見ようとしない。見たくないから都合の良い解釈をしようする。
   そして、真実や本質を見失う。
   【方程式】「お互いが都合が良いだけ」+「傷の舐め合い」=「無関心」×「権力」


 やはり!『権力より○○だった』!!

 んじゃ、出発するとする。

 にっぽんのみらいは♪Wow Yeah Wow

 ○○ means power. 完

【追記】
 「最後の3行、意味わからないんだけど〜」というお言葉をいただきました。
 大丈夫です。安心してください。
 僕も読み返してみて、意味わかりませんでした。
 やっぱり、ちょっとだけビール飲みながらのながらお仕事はだめね。(泣笑)


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