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東京都板橋区中板橋にある行政書士事務所(小林一浩)です。

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.03-3961-0043

〒173-0016 東京都板橋区中板橋10-5

ようこそ。
東京都板橋区中板橋の行政書士事務所(小林)がお届けする『事業計画書のつくり方』です。
「銀行からの借入や融資。補助金や助成金の申請。各種の承認申請。」に欠かせない事業計画書。
その事業計画書の書き方と作成方法について、触れてみます。経営に携わる様々な方々に少しでもご参考にしていただければ幸いです。

事業計画書のつくり方【前編】では、
『今後の事業展開(新たな取り組み)の内容に至るまで』を取り上げます。


ずばり!
事業計画書の目的は、『自分の会社のことを知ってもらう!』ことです。

知ってもらうのは、
”現在の会社の姿”と”未来の会社の姿” です。

「だれに」「なにを」「どのように」のビジネスモデルを明確に表現し、会社の将来可能性を伝えることが、事業計画書の役割です。



事業計画書は、
 @ 会社の『過去』→『現在』→『未来』を表現する。

 A 会社の『長所(強み)』を軸 に計画を表現する。

 B 会社の 将来の姿を『数字』で具体的 に表現する。



非現実的な計画には意味がありません。絵に描いた餅の計画は、百害あって一利なしです。
仮にそのような過大な計画で融資や補助金を受けたとしても、自らの首をしめることになります。 そうならないためにも、会社のことをよく把握した上で、現実的な範囲内での中身のある事業計画にすることが大切です。



まずは、事業計画書の作成にあたり、全体像を把握しておきましょう。
事業計画書の全体構成要素です。


それでは、事業計画書の全体構成がイメージできたところで、各コンテンツの中身について書き進めていきます。


@会社概要 A会社沿革
会社名、所在地、代表者、設立年月日、資本金、従業員数、経営理念、社是、業種、主要取引先、主要取引銀行 、沿革(時系列で会社の歴史)を記載します。

B現在の事業内容
現在の事業内容の概要を記述します。
「だれに(顧客)」「なにを(商品・サービス)」「どのように(販路・販売形態)」を意識して記述します。『当社は、どのようなお客様に対して、こんな商品やサービスを、このような方法で販売しています。』ということを書きます。

C特徴(強みと弱み)
会社の特徴を記述します。
自社の「強みとしての特徴」と「弱みとしての特徴」を箇条書きにし、簡潔に列挙します。尚、強みと弱みの分析方法については、コラム『強みを濃くすれば、弱みは薄まる。』〜SWOT分析とは〜【前篇】を参考してみてください。

内部環境については、自社の経営資源「ヒト・モノ・カネ」のそれぞれの分野で考えます。自社の情報処理能力についても考えてみてください。

外部環境については、業界全体の市場動向や競合他社の状況に触れ、顧客の傾向なども考えてみてください。

D今後の事業展開
今後の事業の方向性を記述します。方向性とは、ビジョンのことです。

今後の事業展開は、自社の強みと弱みから検討され、その方向性が導かれているはずです。異業界や異業種への新規参入といった現事業とかけ離れた事業展開でない限り、強みを活かした現事業の延長線上にある事業が、今後の方向性になるかと思います。その場合は、「強みを活かした事業の方向性であることを強調」して記述します。逆に、弱みを克服するような事業の方向性の場合は、「この事業を展開することで、この弱点を補えるということを強調」して記述します。

同時に、大局的な目標(大まかな目標)も記述するのが望ましいです。今後の事業展開の核となるビジョンを目標として記述します。

【例えば】
・「新たな収益源となる新商品(サービス)を開発する。」
・「収益拡大を実現する新たな販売網を確立する。」
・「外注部分を内製化することでコスト削減体制を構築する。」 etc.

ここで挙げた今後の事業展開の方向性と大局的な目標の具体的な中身が、後の『FG今後の事業展開の内容』になり、その後の具体的な事業計画に繋がっていきます。コラム『強みを濃くすれば、弱みは薄まる。』〜SWOT分析をやってみよう〜【後篇】を参考にしてみてください。
 


E今後の事業展開に向けての課題
D今後の事業展開(方向性とビジョン)のために、改善や強化が必要となることを記述します。
いわゆる、クリアしていくべき課題です。ここで挙げた課題をクリアしていくことで、今後の事業の成功が実現するという内容になります。やはり、経営資源である「ヒト・モノ・カネ」+「情報」視点で考えるとよいでしょう。

【例えば】
・「技術の承継を実現できる人材教育体制を整備」
・「既存製品○○の経験とノウハウを活かした○○関連製品の開発」
・「製品品質を高める機械設備の導入」
・「設備投資のための資金調達の実現」
・「顧客ニーズを蓄積し、分析するための顧客情報システムを構築」 etc.

ここで挙げた今後の事業展開に向けてクリアしていくべき課題が、後の『H』以降の具体的な事業計画に繋がっていきます。

 


E+α 『今後の事業展開(新たな事業)の動機』で魅力アップ
いよいよ、事業計画書の核である今後の事業展開(新たな事業)の全体像を示し、具体的な計画を記述していきます。でも、その前に!新たな事業に至った経緯や思いを記述しましょう。

「実際のお客様の声」「思いついたキッカケ」「なぜこの事業なのか」「事業を行うことのメリット」など、新たな事業への熱意や想いを伝えましょう。新たな事業には実績がありません。新たな事業にまつわるエピソードで事業計画書の魅力アップを図りましょう。




お疲れ様でした。事業計画書のつくり方【前編】でした。
事業計画書のつくり方【後編】に続きます。

後編では、『今後の事業展開(新たな事業)の具体的な内容〜その計画の中身』について完成させていきます。



事業計画書は、その内容が相手に伝わり、理解されなければなりません。単なる文章の羅列では、いくら中身が優れていても理解度は半減します。できるだけ相手に伝えるためにも、見た目の工夫が必要です。事業のしくみや全体像を表現するには、文章に加えてイメージ図の活用が有効です。箇条書きや図を織り込み、見る人がわかりやすく、ビジュアル面からも目を惹く内容にすることがとても大切です。



事業計画書は、銀行からの資金調達や補助金申請のためだけではありません。会社組織が、新たな取組みを進めていくには、従業員の力が必要となります。計画のスタートは、新たな取組みの内容を従業員全員で共有することからです。

事業計画書は、社内への説明書であり、進めていく過程での行動指針にもなります。そして、事業計画書の作成を通じて、頭の中のイメージだけでは気づかなかったことに気づくことで整理され、計画の精度が上がっていくことも大きな利点です。

事業計画書のつくり方【後編】に続きます。

後編では、『今後の事業展開(新たな事業)の具体的な内容〜その計画の中身』について完成させていきます。


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